禁煙外来
喫煙の影響について
親子ではありません。喫煙すると外見にどのような違いが出るのか、22歳の双子の姉妹の40歳を想定して作成されたものです。
驚きですね。タバコを吸っていると、美容上のことだけではなく、動脈硬化が進み心臓の病気(心筋梗塞や狭心症など)や脳卒中、COPD(いわゆる肺気腫)などの肺の病気、胃潰瘍などの消化器の病気、糖尿病など全身の様々な病気にかかりやすくなります。
がんについては、肺がんだけでなく、喉頭がんや胃がん、膀胱がん、子宮頸がんなど、喫煙は全身のがんのリスクファクターとなります。
「タバコを吸わないとイライラする」「タバコを吸うとストレスが解消できる」と考えておられる方、それはニコチンの切れ症状(禁断症状)かもしれません。
タバコを吸うと、1時間もしないうちに、血液中のニコチン濃度が減り、イライラが落ち着かないなどのニコチンの切れ症状が現れます。ストレスの原因はこれの可能性が高いのです。つまり、そのような方はタバコをやめればイライラがなくなるということです。
健康保険で受けることができる禁煙治療の要件
健康保険で受けることができる禁煙治療の要件は以下の4点です。いかがでしょうか。
- ニコチン依存症を診断するテスト(TDS)で5点以上であること
- ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上であること
(35歳未満はブリンクマン指数200以下の人も可能です) - 直ちに禁煙したいと思っていること
- 医師から受けた禁煙治療の説明に同意すること
健康保険などで禁煙治療のみを行った場合の自己負担額(3割負担の方)は、13,000~20,000円程度です。タバコ代よりお得です。いかがですか?
禁煙治療の標準的なスケジュールは以下の通りです。12週間の治療期間の中で、5回の診察を受けていただきます。
最も大切なことは、医師に相談なく中断しないことです。「あとは自分の力で禁煙できる」とした人の禁煙成功率は低いのです。すべての診察を受けた人は、約50%が禁煙に成功していますが、初回の診察で中断してしまった人で、禁煙が続いているのは、わずか6.5%でした。それだけ、一人で禁煙するのは難しいということです。
ぜひ、当院の禁煙外来で一緒に、12週間の禁煙治療を最後まで受けましょう。